午後の山

トリとロキタの午後の山のレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
4.0
稼いだほとんどのお金を仕送りさせるため、子供をヨーロッパの国々に密入国させるセネガルの親たち。まともな職には就けない密入国の子供らは、薬の売人となって暗躍する。純真だった子供らの目が、やがて研ぎ澄まされた眼差しに変貌していく。
しかし、そのわずかな隙をも見逃さない眼差しは何故かとても美しく映った。
映画は同じ境遇の子供、トリとロキタの心優しく強い絆をベースにして、サスペンスが繰り広げられる。
日本での移民受け入れ問題や、希薄になりつつある職への執着心について、とても考えさせられる良い作品だった。
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