ブルース

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのブルースのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督と
主演ヴィゴ・モーテンセン、レア・セドゥとなれば面白くないはずがない!オープニングから強烈!これは凄い映画になるぞと手に力が入る。ヴィゴ(ソール)の家の家具?の造形はまるでエイリアン。近未来の家具はエイリアンになるのかな?クネクネうごめいているオーキッド・ベッドで横たわるソール。何やら喘いでいるのだか性的に感じているような喘ぎ声。ブレックファスター・チェアに座り食事をするソール。流動食なのかな?チェアがスプーンで食べさてくれようとしてるけど、口にスプーンが届かずまたもやソールが喘いでいる(笑)このチェアもクネクネ座り心地は最悪なのが見て分かる。サーク解剖モジュール(手術台)はかっこいいぞ!顔と腹部だけシャキーンと開くところなんかは、王道SFって感じでイイね。腹を裂いて内臓をクネクネ何やら探してる。取り出したのは刺青がある臓器。興奮する観客。新種の臓器には刺青があるのだ!何なんだこの近未来は!新しい臓器を作り出すソール。プラスチックを食べる種族。生体構造トレーナーが作り出す化け物ダンス。この世界を一から想像して作り上げた80歳になるクローネンバーグ監督恐るべし!全編エロスが漂うレア・セドゥ(カプリース)のヌードは美しい。古風なセックスが苦手だというソール。クリステン・スチュアート(ティムリン)とのキスまでの長回しはドキドキしたね。顔の向きが逆さのソールとカプリースのキスシーンも印象的で美しい。映画館で観たクローネンバーグ監督作品は2008年「イースタン・プロミス」以来だけど、この作品も釘付けになりました。

カンヌ映画祭で退場者が出たのは、オープニングでの少年の殺害シーン、終盤の少年の解剖シーンじゃないかなと思う。映画とはいえ、子どもが犠牲になるのは観ていて辛かったです。

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特別版1200円
監督、出演者が作品を解説していて
隅々まで読みたくなるパンフレットです!
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