お話探し

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのお話探しのレビュー・感想・評価

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「何本か観てて、大好きなのもあるけど(『ザ・フライ』と『ヴィデオドローム』!)、作家性とかそこまで詳しくはないよ」くらいの立ち位置です。クローネンバーグ監督。

冒頭、男の子のとある挙動…そして顛末に『ギャ〜〜〜!?!』

場面が変わってヴィゴ・モーテンセンの寝具と椅子に『何これ………!?!』

臓器登録所なる事務所で“今、人類・世界はこうなってます”と、ざっと解説…『あら、親切設計………けど何その設定!?!』

もうこの序盤だけで(エンタメ)としても結構食いつけたんですよね。世界観とビジュアルの強烈さに先ずは。

…ただこの「ビジュアルの強烈さ」という「分かり易い面白さ」は、中盤の耳人間をピークに、それ以上はエスカレートしてくれなかったなぁ…という印象。

そして上述のように「世界観の解説」a.k.a「ルール説明」が、最初にあるにはあった…のですが、自分の無理解もあって「出来る事、出来ない事、難しい事、違法な事」が、結局よく分からず…。 そしてこれが分からないと、登場人物それぞれの抱いている価値観、「これこれこういう事って素晴らしいよな! 素敵よね!」という主張もピンと来ず。 そうなると人物同士の「対立」も、飲み込めず…。 情けない限りですが、後半はどういう気持ちになればいいのか、よく分かりませんでした。

『もっと堂に入ったファンなら味わい尽くせたのかなぁ…』とぼんやり思った、という意味では「君どう」に通じる部分があったかも。
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