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クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのentrofのレビュー・感想・評価

4.0
そう遠くない未来。人工的な環境に適応するため進化し続けた人類は、その結果として人体の生物学的構造が劇的に変容し、本来ならあるはずの痛みの感覚が消え去った。体内で新たな臓器が次々と生み出される加速進化症候群という病気を抱えたアーティストのソールとパートナーのカプリースの臓器摘出アートショーを軸とした話なんだけども…
有機的造形美、デヴィッド・クローネンバーグの真骨頂であり変態性全開ながらも官能的、ヴィゴ・モーテンセンの色気のなし得る業か…デヴィクロ集大成を是とするか非とするか。
人類の進化適応、プラスチックを消化できる人類がいる世界、シリアルバーかのようにプラスチックを齧るソールを観た後、冒頭の少年の可能性。人の進化の果てをどう捉えるかを問われながら、環境問題諸々、先の世界に対する別の問いも問われる映画なのだろうか…程よいエログロの先に監督の魅せたいものとは…
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