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フォーエヴァー・ヤング
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目次

フォーエヴァー・ヤングの作品紹介

フォーエヴァー・ヤングのあらすじ

1980年代後半のパリ。パトリス・シェローが主宰するアマンディエ劇場の演劇学校でオーディションが行われ、俳優の卵たちが熱い演技をみせていた。裕福な家で育ったものの「若さを無駄にしている」「人生が無駄に過ぎている」と感じこのオーディションにやってきたステラは、自由奔放なアデルや優しい青年ビクトル、薬物中毒のエティエンヌなど個性豊かな面々とともにオーディションに合格する。演劇仲間たちとの愛や友情、時には大切な仲間の死を経験しながら、チェーホフの「プラトーノフ」の上演にむけ練習に励む日々が始まる…。

フォーエヴァー・ヤングの監督

フォーエヴァー・ヤングの出演者

原題
Les Amandiers/Forever Young
製作年
2022年
製作国
フランスイタリア
上映時間
125分
ジャンル
ドラマ

『フォーエヴァー・ヤング』に投稿された感想・評価

[パトリス・シェローと私とみんな] 60点

2022年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。英語字幕付きと書いてあったので仏Amazonで購入したら英語字幕の"え"の字もなかったので6000円も無駄にしたという因縁のある作品。パトリス・シェローが主催するアマンディエ劇場の演技学校に入学した生徒たちが『プラトーノフ』を上演するという、テデスキ自身の経験を綴った一作。ちなみに、シェローを演じるのはテデスキの元恋人ルイ・ガレル。学校自体は数年しか続かなかったようだが、その数年間はここが新人を見出す最先端の場所だったらしい。実際にテデスキの同期にはアニエス・ジャウイやヴァンサン・ペレーズなど今でも活躍する俳優たちがいる。といったように、題材からしてカンヌに向けて盛大に尻尾振っているわけだが、それにも関わらず評判は散々で審査員からもガン無視という結果に終わった。閑話休題、本作品は演劇学校のオーディションで幕を開ける。才能があり裕福でナイーブなステラは、演技をする理由について"若さを無駄にしてると思ったから"と回答する。これは後に上演することになる『プラトーノフ』について、シェローの"若さに固執する若者たちが登場人物だ"なる言葉や、公演直前にブチギレた言葉と結び付いているのだろう(潜在的にシェローの教えに最も近かったという意思表示か?)。やがて、ややテンプレ気味だが個性的な12人のメンバーと共にレッスンを開始したステラは、ヤク中のエティエンヌと付き合い始める。同期メンバーとのワイワイ風景は、そのままシェローが後に言うように瑞々しく、逆にエティエンヌとの破滅的な恋愛はジョアンナ・ホッグ『The Souvenir』のそれとほぼ同じである。というように、取り立てて褒めるような部分も貶すような部分もない映画だった。甘ったるいノルタルジーの映画という印象。

ヴァンサン・ランドンとサンドリーヌ・キベルランの娘というガチセレブという点でテデスキとも似ているシュザンヌ・ランドンが『恋は光』の伊東蒼みたいな出方してて笑った。ランドンは不合格だったので劇場近くのカフェで働いているという設定の名もなきウェイトレス役である。なんたる皮肉。

・追記
これで2022年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品は全て観終わった。この年はSCREEN誌の星取もかなり低めで、それは正しいと思った(必ずしも星取の評価と私の評価が一致している訳では無いのだが)。結果としてはクリスティアン・ムンジウ『R.M.N.』とキリル・セレブレニコフ『チャイコフスキーの妻』が一番好きだったという身内贔屓…ってフレモーと一緒じゃねえか!!以下、私的受賞結果。

パルムドール:『チャイコフスキーの妻』
グランプリ:『R.M.N.』
監督賞:タリク・サレー(『Boy from Heaven』)
女優賞:タラネ・アリドゥスティ(『Leila's Brothers』)
男優賞:ブノワ・マジメル(『パシフィクション』)
脚本賞:『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』
審査員賞:『EO イーオー』
YAZ

YAZの感想・評価

3.6
80年代パリ青春群像劇観る

パトリス・シェロー率いる
演劇学校所属の若者達の話
同学校出身の女優ヴァレリア
ブルーニ・テデスキが実体験
を元にした監督作ですがシェ
ローもテデスキも出演作観て
るようだなぐらいで。。。

群像劇ではあるけど二本柱になっていて
裕福な家庭の娘ステラと薬物中毒でやや
マザコン風な繊細な青年エティエンヌの
恋愛話と二人も含めてチェーホフ戯曲の
舞台化に励むメンバー達の話が並行に

オーディションに集まった見ず知らずな
若者達から始まりますが選考結果発表
までの熱量がとても高く即興的な演出で
惹きつけられ期待度上がったですが結果
発表からはややトーンダウンする

ステラで始まりステラで終わるので群像
劇とは言いながら彼女が主役に近く演じ
たナデア・テレスキウイッツはセザール
賞で若手有望女優賞受賞してるだけに
とても良かったけど二本柱が二兎を追う
者はに見えてしまったのでどちらも思い
の外入らずでした

薬中の彼も他のメンバーもキャラとして
は印象に残るけど物語の中での立ち位置
としてはやはり思いの外で

細かな一言や仕草の積み重ねで夢見る若
者達の熱を表現してるような映画にも
思え集中力高まる劇場案件の様な気もす
るけど配信のみなのでしょうがない

ナデア・テレスキウイッツは「悪なき殺
人」に出演していたようでさらにテデス
キも出ていて二人はただ成らぬ関係みた
いなのに記憶が無いという情けなさ。
オゾンの新作で主役の一人を演じてるよ
うなのでこれは楽しみ

女優発見という事で良しとするです
Omizu

Omizuの感想・評価

1.8
【第75回カンヌ映画祭 コンペティション部門】
『人間の値打ち』などで知られるベテラン女優テデスキの監督作品。主演のナディア・テレスキウィッツはセザール賞で新人賞を受賞した。

テデスキは女優としては好きなんだけど、監督としてはダメかも。役者に頼りすぎて脚本が薄弱、典型的な俳優監督映画になってしまっている。

演劇アカデミーに入校した生徒たちを群像劇的に描くが、その全てが場当たり的で描きこみ不足。一応主役のステラでさえも背景が全く分からない空虚な人物になってしまっている。

展開の唐突さも気になる。フラットに描いているといえば聞こえはいいが、盛り上がりがなく単純につまらない。二時間ちょっとなのに体感五時間。それくらいテンポが悪い。

好きな女優であるテデスキには申し訳ないが、かなり期待外れの作品だった。マチュー・アマルリックのようにもう少し脚本に力をいれてほしい。

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