ガルベス

聖地には蜘蛛が巣を張るのガルベスのレビュー・感想・評価

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)
3.7
イランの聖地マシュハドにて娼婦のみを標的にした連続殺人事件が発生。
「スパイダー・キラー」と呼ばれ世間を震撼させる一方で、戒律を乱す者を一掃する行為に英雄視する人々もちらほら。
その事件の真相を一人の女性ジャーナリストが迫るのだが…。

悪党がのさばり、公正さを求める側が不毛に終わる「裁かれるは善人のみ」(2015年)を想起しながら観ていたのだが、また違った展開。
宗教的道徳による偏見や性差別、終わりなき負の連鎖などずーっとモヤモヤが続く、アリ・アッバシ監督の作家性が表出した一作。
ガルベス

ガルベス