ボーダーも良かったけど
今作はそれを越えてきた。
犯人は良い行いだと思い娼婦を次々も殺害していく。
それは、まるでユダヤ人を差別し殺害したヒトラーとも重なるし、日本で数年前にあった障害者を多数殺した植松容疑者と重なった。
宗教のせいで、こういう事が起こっていると、思ってしまう人もいるかもしれないが、私はそうは思わない。人を殺したい衝動を聖戦だと言い。殺す事に快楽を覚えていった殺人鬼。でも、女性を殺すからと行ってその女性を犯す事は絶対にないし、むしろ汚らわし存在だと思ってる故にそういう事を嫌がるのも、犯す以上に胸糞な描写だった。
犯人側の家族視点や、生活環境もハッキリ描く事により、犯人を普通の人として描く。
だから、こそいきてくる後半の展開は吐き気がしそうだった。
でもそれこそ、安倍さんを殺害した山上容疑者を庇う人達とも重なる。
人を殺す行為に聖戦もくそもない。
聖戦ってなんなんだろうね？
