ゆういち

聖地には蜘蛛が巣を張るのゆういちのレビュー・感想・評価

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)
3.8
イランで実際に起きた娼婦連続殺人事件を題材にしたサスペンス。

邦題は長たらしいが、原題は「聖なる蜘蛛」。
これは、娼婦の殺害を街の「浄化」と信じて続ける犯人を指す。

主人公の女性記者はイスラム社会という男尊女卑の社会で、男にも臆せず食ってかかり、道徳警察も恐れず髪を出したまま街を闊歩する。

彼女が体現する西側社会の価値観と、現地に根強い道徳観、そして多くの貧困層を抱える社会状況の対比が緊張感を生む。
ゆういち

ゆういち