ジーナ

ノー・シャークのジーナのレビュー・感想・評価

ノー・シャーク(2022年製作の映画)
3.5
世の中には数多くのサメ映画が存在する🦈
100は優に超えるんではないだろうか。
ただのサメに飽き足らず、双頭のサメが出てきたり、幽霊のサメが出てきたり、メカ化されたサメが出てきたり、家にサメが出てきたり、ソ連産の巨大ロボットとサメが戦ったりと、何でもありになっている🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈🦈

しかし、この作品はそれらと一線を画す。
いや、その発想は無かったとびっくりする。
何と、この映画には”サメが出てこない”のである‼️

サメが出てこないサメ映画。
最初その存在を知った時は爆笑したんですが、内容はまさかまさかの純文学的作品!(←純文学の意味分かってない)

主人公はサメ映画が好きすぎてサメに食べられて死にたいという夢を持つ女。
サメを求めてここにもいない、ここにもいないと様々なビーチを転々と訪れる。
本作はそんな彼女の一人語りがナレーションとして延々と流れてゆく内容。
映像的には派手さはなくて、ただ主人公がビーチで海を眺めてるだけだったり、他人となんかお喋りするだけ。

正直眠くなるっちゃ眠くなるんですが(BGMも一切ないですし)、それでも観てられるのは彼女の毒舌が面白いからだと思うw
自己評価が高くて、他人を悪く言いまくり。
ジョーズやスピルバーグをボロクソに言ってるのもめっちゃ笑えるw
そういえばサメ映画好きなのに肝心なジョーズまだ見てないな俺...

本当に人を選ぶ映画だとは思うけど、下手したらカンヌ国際映画祭で上映されてもおかしくないんじゃないか?ってぐらいに美しい作品でした。
エンドロールに流れる歌の歌詞も素敵。

そして、サメは出てこない映画だけど、しっかり”サメ要素”があるの素晴らしかった😍
ジーナ

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