《次世代！スターオーディション！》
〝モーモー娘に続く明日のエンタメ界を担う素晴らしい才能を捜しているんだ。見事合格出来たら、歌の専門家のレッスンを受けてプロデビュー。オーディションは1ケ月後…〟
〝かいけつゾロリ〟って、悪知恵を働かせて大儲けしようとするけど、結局はうまくいかないドタバタ劇って感じで、本作も、スターを夢見る女の子をオーディションで合格させて一儲けしようっていう魂胆だけど…。そもそもオーデイションって、新人を発掘してお金儲けをしようとしている音楽業界がやっていることだから、たとえデビューをさせたとしても、ゾロリたちがお金を手にするのは難しい案件。
本作のヒロインは、カバの女の子ヒポポ。路上で歌っているときに観客の心無い言葉にショックを受けて落ち込んでいる彼女に自信を持たせようと、妖怪軍団の力を借りて、あの手この手の特訓を課すゾロリ。ゾロリってハチャメチャなイメージを持っていたけど、そのどれもが理にかなっているトレーニングで、ゾロリや妖怪たちも〝だんだん気持ちもこもってきてる。その調子〟とか〝呑み込みが早いね〟とか頑張りを認めて自己肯定感を高めているのがいいね。
ヒポポの声を担当しているのは乃木坂46の元メンバーの生田絵梨花さん。乃木坂の主要メンバーでセンター曲もある彼女だけど、彼女だけの歌声っていうのは、〝歳月の轍〟などのソロ曲が数曲あるのみだから、本作で歌声が聴けるのはうれしいね。それも歌うことに対する思いがこもった楽曲で、心に沁みる。
視聴メモ：2023.09.02/127/NHK＋
