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ゴールデンカムイのdahのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.8
監督の原作愛を随所に感じました。
山崎賢人くんは上腕がふた周りほど太くなっていて、不死身の杉元の設定に最低限の説得力を持たせていました。
山田杏奈さんは美しく逞しくでもまだ少し少女のあどけなさを残すアシㇼパにピッタリでした。変顔もしっかりキメてくれます。少し原作よりも年上で背も高いですが、山崎くんが長身なのであまり気になりません。
鶴見中尉役の玉木宏。魅力的な敵役が現れる映画はハズレなしというとおり、この点でもこの映画は楽しめます。玉木宏って、変態やらせたらめちゃくちゃ上手いんじゃないかしら。
少し懸念していたCGの動物。邦画の技術も進歩したんですね、こちらも違和感ありませんでした。
もっとも肝心なアイヌ文化は、とても丁寧にリスペクトをもって描かれます。原作を読んでからアイヌ文化に興味を持ち「ウポポイ」に2度行った僕にとっても、ここでもこの作品は嬉しかったです。北海道に住んでてよかったー。

とてもじゃないけど一本の映画には収まらないよなーと思ってたら、やっぱり続くのね。てか、続ける気満々なのね。アシㇼパを山田杏奈さんにしたのは、子役だと背が伸びてしまうからという計算もあったのかな、とも思いました。
あ、少し気になったのは…衣装が、綺麗すぎるかな…。特に杉本。あんだけ返り血を浴びてて自分もやられてて、あんな綺麗なわけないよね(汗)。すべての役者の顔を特殊メイクでザラつかせたというこだわりがあるなら、そこにも気を注いで欲しかったです。
最後に、原作ファンの方々へ。
頼まれ仕事でやっつけた映画ではありませんでしたよ、ご安心くださいねー。
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