OASIS

ゴールデンカムイのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作漫画は好き。
もうこれは凄いよ。
どこをとってもゴールデンカムイだった。
めちゃくちゃ頑張ってた。
全てにおいての最適解を叩き出しているのではないだろうか。
あまりの出来の良さに感動すらした。

山崎賢人の杉元も身体を作り込んでいたし、玉木宏の鶴見も変態的だし、高畑充希の梅子もまんま梅子でおまけに演技も上手いし、山田杏奈のアシㇼパはもうパーフェクト。
キリッとした顔も、笑顔も、ヘン顔も表情豊かに演じていたし、原作では12〜13歳の設定の所をこれでも余裕でアリと思わせてくれる童顔と透明感で見事に表現してた。

原作のエピソードの切り取り方と挿入の仕方、構成も上手かった。
土方歳三の出番も増やしつつ三つ巴の戦いを強調し、これからの壮大な展開も予想させつつ杉元と寅次、梅子のエピソードで締めるという纏め方も良い。
ちゃんとコメディしてたし、グルメ映画でもあったし、戦争映画でもあった。

欲を言えば、原作にある遊び心が足りなかった様に思う。
ギャグとシリアス7:3くらいの所を映画だと5:5くらいになっていたのでもっとソフトさが欲しかった所ではあった。 
あと、全体的に衣装が綺麗すぎて時代感は薄かった。
特に杉本のコートは借りてきた感満載だし、生活感が無くもっと汚しが欲しかった所。

原作好きという贔屓目に見ても文句を言ったらバチが当たってしまうくらいぐうの音も出ない。
あと2作くらいこのクオリティで頼むぞ!
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