原作を予習して臨んだが、他の漫画実写作品と比べてもキャラの再現度やストーリーの忠実度が高く面白かった。ただ、描かれているのが原作3巻分なためまだ映画的なクライマックスになるようなシーンはなく、1本の映画としてはやや盛り上がりに欠ける印象。しかし、終盤の馬車での格闘など原作よりも長尺で描かれており、適切なところで原作改変するという制作側の采配が上手くて良かった。
今まで山崎賢人は細身の草食系イメージが強かったが、今回は入浴シーンにて筋骨隆々な頼もしい肉体を披露していて役者としての彼を見直した。山田杏奈のキャスティングやちゃんと狂人の玉木宏、強さに説得力のある舘ひろしなど役者陣が全体的にキャラにあっていて良かった。個人的には実写作品にいれば安心の柳俊太郎が今回も名演技だったので良かった。割と豪華俳優使ってるのにちゃんと原作に忠実に出る時間も配分してるのは凄い好感持てた。眞栄田郷敦なんてこの時点ではそんな出演時間無いのに…
また、白組なども携わっているからかヒグマのCGは素晴らしい。邦画のクオリティも上がってきているという実感が湧いてしみじみ。熊によって顔の皮が剥がれたり、団子の串刺したり腸出したりとかレーティングギリギリでグロ描写に妥協がない所も制作側の気合いが感じられて良い。
また、アクションがちゃんと見応えがある。冒頭の塹壕戦とかは特に凄かった。壁を使ったアクションとか、ワイヤーを感じさせない自然さとカッコ良さ。
あと原作通りに飯が美味そう。
まだまだ序盤だと思うので、このクオリティのまま次回作に期待！！
