Bew666

ゴールデンカムイのBew666のレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.5
ここまで再現できるのかと、終始驚きました。キャラは勿論、衣装の細部までのこだわり具合に、原作に対するリスペクトと愛の深さを感じました。
個人的に良かった点は、アクションシーン全般と食事のシーンです。冒頭の合戦シーンや、尾形と杉元が一戦交えるシーンなど、実写だからこそのシーンがちゃんと光っていましたし、食事シーンは本当に美味しそうで、見ているだけでお腹が空きます。(「実際に再現してみた」とか動画がウケそう❗️)

しかし個人的には、あんまりだなという感じです。及第点はあるのですが、「また見たい!」とは思えませんでした。
あくまでも個人的な意見なのですが、原作を再現する事に重きを置きすぎて、映画作品としての旨味があまりない。ファンからすれば、「コレだけの物を見せてくれてありがとう」という気持ちになる事も理解できるし、興行的に大成功でみんなハッピーなのは分かるのですが、こういう作品ばかりになるのは嫌だなぁと思いました。
昨今、実写やアニメにおける、漫画原作へのリスペクトという点で議論される事も多いが、原作を完全再現しすぎても、それが作品としていいように繋がらない事もあるよなと、個人的に思いました。
何事もバランスは大事だが、そのバランスが1番難しいよねと、本作や他作品のファンタビシリーズを見て、改めて見て思いました。

・気になった点
綺麗すぎるところ。まず衣装が小綺麗すぎる。なんでそんなにピカピカで下ろしたてみたいなんだと言いたい。杉元は動物や人をを殺し、人の皮を剥ぎ、地面を転げ回り、水に落ちたりしているのに、次のシーンでは汚れ一つない。アシ(リ)パも動物の皮を剥ぎ、下処理までしてるのに、なんでそんなに服も手も真っ白なんだ。
この作品を実写化するにあたって、自分だけかもしれませんが、「リアルさ」は非常に重要だと思っています。ですがこの作品からは、汚さや生々しさが全く伝わってこない。漫画やアニメならそれでもいいが、実写は実際に生きてる人が演じるし、実在する物だった使うのでそういう訳にもいかない。
「漫画原作になに言ってんだよ😩」と聞こえてきそうだが、やはり実写でやるからには、「人が演じるというリアル」を自分は求めてしまうし、今後も変わらないと思いました。

人気作なため、否定的には意見は好まれないことは分かっているが、やっぱり気になるんだから仕方ないなという結論でした。

🙇🏻‍♂️読んでいただきありがとうございました🙇🏻‍♂️
Bew666

Bew666