「原作に忠実」
実写映画においてこの言葉は呪いなのか。
ただ原作漫画を精密になぞった映像作品は、果たして評価されるべきものなのか。
実写化するにあたり、荒唐無稽だった世界観をある程度リアリティーを持たせないといけない。
果たして、本作の登場人物たちはコスプレの域を越え、実際する人物に見えただろうかー。
思った事をすぐ口にする登場人物たちによる、やたらと多い説明台詞。
さらには、漫画っぽいギャグをやった時のなんとも言えない寒さ、これはこの作品だけでなく、邦画全体を襲う病魔でもある。
原作に似せようとしているという点以外にこの作品の価値はなんだったのか。
個人的には、「20世紀少年」の実写映画の面影がチラつく作品。
大好きな原作なだけに、続編は一つの映画として満足できる作品である事を願いたい。