今、このタイミングでこの作品を観られた偶然。
テロ行為で政治家の夫を亡くした妻と、その加害者が１つの部屋で言葉を交わす。
被害者に寄り添う気持ちがあるのは大前提で、絶対に人の命を奪ってはいけないと思うものの、加害者の話を聴くうちに「なんでこんなことが起こっちゃったんだろうね」という空気になる。
加害する側にも何かその行為に踏み切ってしまった原因になる事件があって、その時に命は奪われてないけれど何かを亡くしてしまったのではないか。それはテロ行為と同じくらいに辛い何かになって引き金になってしまった。なんて考えてしまう。
綺麗事だし、実際にこんなに話し合いが上手くいくわけはないんだけど、反省しろ！謝れ！と加害者を責めるのではなくて「なんでその行為をしてしまったのか？」を教えてもらってそれが貧困のように環境を変えたら変わるのであれば、国全体で解決していくのが一番の再発防止になるのではないかと感じる。
