けんすけ

ぜんぶ、ボクのせいのけんすけのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)
3.6
2022年鑑賞44作目。

物語の中でいくつかツッコミたいところはあったけど、主演の白鳥晴都くんの目と少しずつ打ち解けていく演技、絶望に打ちのめされる演技が素敵だった。すべての役者さんが演技っていうより素なのかな?と思うほどだった。

タバコの煙を吐くときの顔の向き、貧乏ゆすりなどキャラクターの性格を感じられた。

作品のホームページにある監督の言葉を読めば、あくまで希望を持たせたストーリーということらしい。

たしかにラストの「ぜんぶ、ボクのせいです」という台詞を発するときの顔は何か決心したような強い意志を感じたけど、それが自分にはマイナス方面の決心に思えた。

親に捨てられたり信頼できる人の悲劇など、自身を取り巻く年長者への怒りや悲しみを飲み込んだのかと。

本当は「君は何も悪くない。大丈夫。」と声をかけられるべき子供が自ら責任を負うように見えて、現代を生きる大人への課題を示しているように思った。

監督の意図と異なる解釈をしたのは、自分の理解が悪いのか監督の技量の問題なのか、、、知らんけど。
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