チャッキー

ぜんぶ、ボクのせいのチャッキーのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)
4.5
『日本製造 メイド・イン・ジャパン』『Noise ノイズ』と現代社会の闇をリアルに描いてきた松本優作監督の商業映画デビュー作。
オーディションを勝ち取った主演の優太役の白鳥晴都くんの目で魅せる芝居が素晴らしいし、詩織役の川島鈴遥ちゃんも鮮烈に印象に残る。
なんといってもこの2人が浜辺で話してるシーンから川島鈴遥ちゃんが大瀧詠一の『夢で逢えたら』をワンフレーズ歌うのだけどほんとに綺麗な声でワンフレーズじゃなくてフルで聴きたかった!
それでも最も印象的で響いた美しいシーンだったし、また素晴らしい女優に出会えた。

1番笑ったのはオダギリジョー演じる坂本が優太に悪知恵教え込むところとかおかしくて何度も爆笑した。
この作品のオダギリジョーは最高!

松本まりかのダメ親の感じも上手いし若葉竜也のクソ彼氏ぶりも相変わらずうますぎ。

最初リアルと非リアルさのバランスが気になってたけど、松本優作監督はファンタジックさも敢えてやっているということを語っていて納得した。
ラストはちょっと納得いかないが、エンドロールで流れる大瀧詠一の『夢で逢えたら』の歌詞と作品の世界がリンクして染みた。