日向坂46に焦点を当てたドキュメンタリー映画。
予測不可能なコロナ禍での彼女たちの葛藤が絶望として表現されていた。
配信ライブはリハをやっている気分だという事やこの状況がいつまで続くのかという不安による苦悩、度重なるメンバーの活動休止。そこにはたくさんの涙があった。
彼女たちが何度も何度も壁にぶち当たり乗り越えていく姿が描写されていた。
そんな中、差してきた希望の光。希望というのは約束の彼の地と呼ばれる東京ドーム公演だろう。
日向坂にとって東京ドームでライブをすることはものすごく特別なことなのだ。
一時はまとまっていなかった日向坂だったが約束の彼の地を前にまた再びまとまっていく。希望に向けて走り出した姿だ。
そして、東京ドーム公演は本当に素晴らしいまとまりあるものとなっていた。
この映画は大きく2つのことが軸になっている。
1つはコロナ禍ドキュメンタリーアイドルver
もう1つは1アイドルが夢を叶えるまでのプロセスだ。
そして、目標のレールに沿って活動してきた日向坂。
言わば第一幕を終え
自分たちで道を切り開いていく第二幕に向けて動き出すという作品だった。
この2年間を物語として消化してほしくないというのが強調されていたが、全くその通りだと感じさせる内容だった。