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ガザ 素顔の日常の知のレビュー・感想・評価

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)
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ガザに暮らす人々の語りはその人たちのものであって意味や意図は私に絶対に奪えないという前提のもと、他の場所で聞いた語りに重なるところがいっぱいあった。構造やシステムの話として見たときに全部つながってる。
だからこそ、なんで声を上げないのか分からんのだよな、なんで?と思っちゃう。悪いけど同性婚訴訟のときあんなに言ってた人がスタバ新作の写真とか上げてるの見てグギィ、、、って思っちゃうよ。他人に向かって声をあげろって言うのはマッチョかなとか最初はぐるぐる考えてたけど、とれたてクラブさんの言葉がそこを掬ってくれた。「自分が抑圧される差別だけ考えて他の差別には無関心というのは許されない」って私の中でかなり軸にある言葉なんだけど誰が言ってたか忘れました、だれ?(島田先生な気がしてきた)
とか言いつつ、自分の浅ましさも露呈するようで恐ろしい。コンゴで起きてることに同じくらい声上げられてるかって言われたらNOだし、今自分の無関心ゆえに起きてる暴力がある可能性しかないし。自分にとって安全と思えるスペースを作っても、そこで何かを言うの怖いし。やめたいょ〜

映画の中にいた人たち今どうしているかな、人を思うときがこんな方向なの嫌だよ。マジで「生活は続く」って言葉の手触りは希望っぽいけど、全然余裕で絶望やんな。生活が破壊されて大切な人が殺されても生活は続くし、どんなに虐殺やめろと思って行動しても何も変わらないまま生活は続く。やめたいょ〜(やめません)
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