hachiuma

ガザ 素顔の日常のhachiumaのネタバレレビュー・内容・結末

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

リバイバル上映されていたので今、見るべきドキュメンタリーかなと思って見てきた。

映画はパレスチナ、ガザ地区の知られざる日常を捉えたドキュメンタリー

2014年~2018年の戦争後、2019年に撮影され地中海に面した美しい街ガザに住む人たちをただただ映し出す。

支払い請求書を溜めて自ら刑務所に入ったタクシーの運転手
現実逃避でチェロを習う少女
停電で仕事にならないとぼやく仕立て屋
沖合5kmまでしか出れないのにエリア外に出てイスラエル兵につかまった漁師の息子
息子の帰りを待ちながらいつ漁の再開を待ち船を整備する父
ここには未来がないとイスラエルとの国境のフェンスに毎日石をなげる若者たち
イスラエル兵に撃たれて車いす生活になってからラッパーになった青年
撃たれた若者を物資が足りないと嘆きながら駆けつける救急救命士たちe.t.c.

思ったのは意外にも文化的な生活
外の壁はボロボロだけど中は鮮やかな内装でPCもスマートフォンも普及してる

ここはインドの郊外とかとだいぶ違うと感じた

劇場演出家とかも出てくるし、走ってる車もけっこう小綺麗だしタクシーのガソリンとかどうやって調達してるのか?

貧困だというけどどうやって稼いでるのか?ちょっと疑問だった。

たぶん2014年くらいまでは普通に生活出来てたんだろうな。

映画の終盤ではイスラエルから50日間に及ぶ空爆でそんな市街地もガレキの山になってしまう…

イスラエル・パレスチナの戦争はざっくり宗教戦争だと思ってるけど、人を幸せにしない宗教ってなんだろうね?

抑圧された生活からパレスチナでハマスが台頭してくるのはなんとなく理解は出来るけど、これではお互いに憎しみあう感情はなくならないだろうと感じた

自分の無力さを感じた
hachiuma

hachiuma