このレビューはネタバレを含みます
現実に絶望しながら石つぶてでしか抵抗する術のない若者たちの姿にどうしようもない気持ちになった。
なにも持たない人たちにイスラエルは、世界はなんてことをしているんだろう。
世界中の出来事をほぼリアルタイム知れるようになった現代において、SNSやテレビやニュースで知ったようなつもりになっていることは都合よく作り出されたものがどれだけ多いんだろう。
暴力的な世界が事実を歪曲し、わたしたちは知っていると思い違いをしたり無視したり傍観し続けているという恐怖。
見たいものしか見たくない、知りたくないなんて言ってられない。
所詮見せたいものを見せられて、選んで見ていた気になっていたんじゃないかとさえ思える。
自分たちとは地続きの問題で、世界中のひとがこれ以上黙っていてはいけないんだと考えさせられたドキュメンタリーでした。