「家族を殺さないと世界が滅びる」 3人家族の前に突如現れた訪問者は家族に選択を迫る。
M・ナイト・シャマラン監督作。
「愛する者か世界か」バトル漫画やゲームのクライマックスでありがちな二者択一のシチュエーションを、現実世界を舞台に本気でやったみたいな作品。
世界のために家族を殺すようあくまで丁寧に懇願する訪問者達の不気味さや、世界の終末が懸かった壮大な選択を田舎の1軒屋内だけで描くギャップ、アイディアは100点満点。
訪問者達はカルトの信者か、隠された目的があるのか、それとも真実を語っているのか。とにかく意味不明な展開に疑心暗鬼になる序盤はめちゃくちゃワクワクしたのだけど、限定的すぎるシチュエーションのせいかそこまで展開は広がらず、ちょっと肩透かし。
シャマラン監督作だと『sign』に雰囲気が近い?やっぱりシャマラン監督は普通の映画を撮らないな。