田中太郎

ノック 終末の訪問者の田中太郎のレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.1
シャマラン監督作品。
前作の「オールド」が死ぬほど苦痛だった為見るかだいぶ迷った。

小屋で休日を過ごす3人家族。そこへ武器を持った4人が来訪。
「この中で誰か犠牲になってくれ。そしたら世界は救われる」
家族をとるか、世界を救うか…

予告で公開されていた情報から、密室劇になる事は予想できた。シャマランは緊張感を作る事においては本当に素晴らしい監督なのでそこを楽しみに鑑賞。

結果、前作よりは好きだった。が、微妙。面白くはない。

先程「緊張感」について少し触れたが、期待通りそこは相変わらず素晴らしかった。冒頭から来訪されるまでの緊張感の演出、写し方は素晴らしい。
出だしは好調かと思いきや、それ以降がすごく微妙。

"家族を殺して世界を救うか、家族を守るか"の究極の二択なのにも関わらず、何故そんなことをしなければいけないのか、どうしてそんな状況に陥ったのかの状況説明が明らかに足りない。

疑心暗鬼になる主人公達に対して来訪者達はテレビを見せるだけ
命の選択をするからにはもう少し信憑性が欲しかった。
あと「選択」に対する駆け引きも弱い。もっとハラハラしたかったが気づいたら終わったという感じ。

演技は基本良かったが子役がものすごく微妙。スクリーンタイムが多いわけではないけど彼女が映し出されると毎回気になってしまった

"何故こんな状況になったのか"の説明、信憑性がほとんどと言って良いほどなかったので「ハプニング」に近いのかなと。シャマランは最近「こんなの撮りたい!」が先行してしまっている気がする。

とにかくまぁ平凡で微妙な映画だった。
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[この映画のBest俳優]
デイヴ・バウティスタ
[脚本面]☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆☆
田中太郎

田中太郎