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ノック 終末の訪問者のharunomaのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
1.3
ギャグがなくなって久しいシャマラーンを
あるいは、撮影監督タク・フジモト不在のナイトを
われわれはどう呼べばいいのか。ハリウッドのインド系アメリカ人とでも?
不条理密室サスペンスかスリラーかアクションか。
いくつかの現代的なトピックを入れる目配せは、ただそれだけで、逆にそれが活躍することもない。
極端なクロースアップやら、おもしろアングル、ウェアラブルなど見応えがあるのか、ないのか。
シャマラーンは、活劇においてカーペンターでもクレイヴンでもない。
偏見でもなく男二人なら、ゼイリブをお願いしたい。
ウェルメイドの格調ならゼメキス路線だが、そのテラーもやはりない。
つまりいくつかの不可思議な超常現象のようなものをベースにした、ごくごく凡庸なアメリカ映画、不思議な、酔狂の映画となっている(ヴィジョンなるいかがわしいものを映画がヒアアフターのように具現化・実感化できていないことを、やはり脚本上野放しになっている)ことにおいて、
ギャグがなくなって久しいシャマラーンを
わたしたちはナイトの称号を天賦できない。
最後にやっと森に出るわけだ。
ジェフ・ニコルズの『ミッドナイト・スペシャル』(2016)と比べて見よ、シャマラーンはことごとくドラマの演出・活劇双方においてレベルが低い。
取り急ぎ 監督・製作・脚本・出演をやめるべきで、
プロデューサーと話し合って映画を作るべきだろう。
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