愛する家族を自らの手で殺めるか、世界を見殺しにして生き残るか。たった一夜で永遠が変わる選択を迫られる物語。いやあ、全部最悪。
どう転んでも誰かが苦しむ最悪の黙示録。しかも提示されるルールがとことん邪悪。どうにもできねえ……何もできねえ……って苦しみを抱えながら見てた。
リラー/ディザスタームービーってジャンルに振られそうた割に、直接的な描写は少ない映画だったな。グロが無いのはいいけどジャンプスケアとかもなく、全体的にあまり波風もない映画ではあった。
ここまで来るととことん苦しみたかったので、ちょっと物足りなさはある。
ただ、描きたいのはそこじゃないんだろうなって。想像を遥かに超えた絶望の中で輝く、大切な人たちへの愛。終末を知ってしまった人間たちの愛を描いた作品でした。
