パピワン

ノック 終末の訪問者のパピワンのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.2
「今すぐにアニメが見たい!!アニメが見たーーいっ!!」
(俺も同じ気持ちになるよ)

シェリル•ノーム(マクロスF)
ジョエル•ミラー(ラスト•オブ•アス)
マイルス•モラレス(スパイダーバース:アクロス•ザ•スパイダーバース)
ロールシャッハ(ウォッチメン)
闇堕ちドクターストレンジ(ホワット•イフ)
パピワン(埼玉在住)

数々の作品のヒーロー、ヒロインは劇中で時に『世界』か『愛する人』かの残酷な2択を迫られる事がある…

んが!!こんな2択など、答えはあって無いようなもの!
答えは「沈黙」…っっ!
などという陳腐なものではなく、『愛する人』1択…っ!!
これ意外の答えがあろうはずが無かろうに…っっ!
それを訳知り顔のお優しい有識者は、やれ自己犠牲だの、やれ真実の愛のためだのと、生贄をやんわりとあくまで優しく、強制しようとしてくる…
誰かの犠牲で成り立つ、か細い安寧なら、いっそ清々しくみんなで仲良く破滅の道を歩もうじゃないか…

ということを妻に言ったら、自分が助かったせいで世界が滅びるという事実に自分なら耐えられなくて自殺するかも、と言う…
…俺くらいの図太さやら、ふてぶてしさが無いと終末世界では精神をやられてしまうらしい…
前置きが長くなった!
映画に2転3転の仕掛けをする奇才M•ナイト•シャマラン監督最新作。
当たりハズレが多い印象の監督だが、まさしく前置きの通りの内容。
世界か、愛する家族かを迫ってくる映画。
100分。
劇場に見に行こうか悩んでいたのだが、勇気ある先駆者のレビュー評価がイマイチだったため、サブスク落ちを期待していた作品の1つ!

それではあらすじ!!
森!野原でバッタを取って遊んでいる少女。
すると見知らぬ大男が少女に友達になろうと近づいてくる…
(世界各国、万国共通、大罪な事案要件、これは世間が許してくれゃすぇんよ…
DIOがアブドゥル、花京院を勧誘したレベルの親しみさ身につけてから出直してこいよ)
しかし、まだ無垢な少女はその大男と少しお話し…
するとさらに追加で怪しげな3人の影、しかも武器を持っているように見える…

少女はさすがにヤベェとダッシュで帰宅!
家の戸締りをしっかりして!と騒ぎ立てる。
なんのこっちゃ?と家には2人の男。
2人の男はゲイのカップル、2人は自分達の養子として少女ウェンと幸せに暮らしている。

するとドアを先ほどの大男がノック!
ドアを開けてくれ、と言うものの怪しさ爆発なため警戒する。
すると大男含む4人は、どうにかこうにか家の中に侵入しようとする…
4人の侵入者達はパワープレイによる侵入&襲撃。

4人の襲撃者どもは言う。
世界の破滅を防ぐために、ここにいる家族の中からだれか1人自らの意思で犠牲にならなければならないと言う…

はたして4人の襲撃者どもはなんなのか??
黙示録の4騎士を気取ったカルトなのか!?
そして家族は何を考え、どんな決断をするのな!?

てきなーーー??お話しー!??
最初に褒めておくと雰囲気は充分。
お?お?なんなんだ?これはどうなっていくんだ??
とワクワクさせられる展開なのは見ていて楽しめる。
が!後半から終盤にかけての大オチあたりがどう見ても、どう考えても尻切れトンボ感。
原作があるらしいのだが、調べる気を起こさせる意欲は出ないレベル。
キリスト教に詳しい人とかなら、深く考察とかできて楽しいのかねぇ??

シャマラン作品特有のどんでん返し!
もここ最近の作品だとパワーが足りてないように感じるなぁ…
序盤、中盤まではなんとなく楽しめるけど終盤らへんが尻すぼみかつなんともウーーン…な感じ…
ここいらへんがこの映画の評価がイマイチな理由だと思いまする。

俺が「世界」か「愛する人」かの選択を選ぶ状況になったら間違いなく愛する人を選ぶわ。
すまんな世界🌍、一緒に仲良く滅んでいこうぜ🌏💥
パピワン

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