たらこ

ノック 終末の訪問者のたらこのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.0
記録用

とりあえず超絶理不尽。
世界を救うために愛する家族の一人を犠牲にしろなんて唐突に見知らぬ人らに選択を迫られてもねっていう。
私はビジョンの真偽とか終末の意味とかを真剣に考えることを早い段階で放棄したから最後まで楽しんで観れたような気がする。
エリックとアンドリューがどういう選択をするのか、どういう思いでその選択をするのか。そこを見届けたくて最後まで観ていた。
縄で拘束されてる状態から家族3人の見事な連携で反撃に出るシーンや赤ちゃんのウェンと初対面するシーンとか、彼らの家族愛が伝わるほど最後の選択が辛くなるという…。
断片的に挟み込みまれる過去回想がいい感じで好きだったな。

黙示録の四騎士にどういう意味があるとか知らないけど、終末がどうとかビジョンがどうのとか言って選択を迫ってるけど本心は自分達が死にたくないってのが一番だったと思うの。
でもそこを伏せて70億人の命を盾に選択を迫ってきてることにイライラしてたから正直あの4人がああいう結果になってくれて清々したのが本音。
その後、エリックとアンドリューが二人きりになった所からが私はこの映画の本編だと思った。

お願いだからミストみたいな鬱展開にはしないでねって最後の最後までハラハラして観てたから、変な捻りとかなしにシンプルに終わってくれたのも良かった。
パパは世界を救ったの?っていうウェンの問いかけが全てを物語ってると思う。

とにかく理不尽すぎて意味不明ではあるんだけど、エリックとアンドリューとウェンが素敵な家族だから選ばれたって言われると妙な説得力があるから困る。
エリックが見たという未来のビジョンはきっと現実になるんだろうな。せめてそうであってほしい。
たらこ

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