シャマランらしさ全開だった。
最後どうなるのかと長々と引っ張る謎を楽しめればいいが、いつもながら「そのラストにこの長さか」と。
でもつい次も見てしまうフックのある作品を作るのがシャマラン。
それにしても、いろいろと雑だった。
ネタバレ
信じるか信じないかをこちらにしっかり振ってくるのがこの映画の面白さだが、もしラストがカルト宗教の巧みな誘導と狂信者の物語だったならかなりの社会派映画だったかもしれない。しかしそれではシャマランではなくなるか。前作「オールド」はなかなか面白かったが。
本当にキリスト教的(というかオカルト的)終末の選択物語だったとすると、この世界すべてがキリスト教によって成り立っているのだと言う(言い張る)ようなかなり偏った話。仏教やヒンドゥー教などの立場無し。その辺がこの映画の雑さや小ささとも言える。それにゲイカップルとアジア人の養子を"素敵な家族として犠牲に選ぶ神"とはいったい何なんだ?
妙な後味だった。