あかの

ノック 終末の訪問者のあかののレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.0
劇中でアンドリューが指摘をしたように、カルトの妄想の可能性を残し、判断を観客に委ねた方が、もやもやが残り不気味さが際立ったような気もする。
あのラストにしてしまうことで、神は同性愛を赦さないという短絡的な発想も生まれ易くなってしまったのではないか。
一方で、世界の為の自己犠牲についても考えた。例えば、今地球は危機に瀕しており、既に影響を受け始めている人々もいて、個人個人が意識を変えなければならない局面にきているのだと言われても、どれだけの人が遠い世界の人の為に我慢という犠牲を受け入れられるのか、そんなことが頭を過った。
デイヴ・バウティスタ演ずるレナードの体格には、シンプルに人を慄かせるものがあり、自分は教師であり、危害を加えるつもりは無いと冷静に語り掛けられても、信じられないのも無理はないだろうなとも感じた。あれだけゴツい見知らぬ他人が押し入って来たら、それだけで普通に怖い。
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