ぐるてん

ノック 終末の訪問者のぐるてんのネタバレレビュー・内容・結末

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲイカップルと養子の娘の3人家族が山奥でひっそりと暮らしていると、そこへ突如謎の4人組が世界の終焉を告げにやって来る。そして世界の終焉を止める為に3人のうち誰か1人を生贄に捧げてください。お願いします。というお話。

この映画のキモって、コイツらの言ってる事は果たして本当なのだろうか?って事なんだと思う。最終的にはエリックが生贄になる事で世界の終焉は免れた、、ように見えるが果たして本当にそうなのか。

劇中でアンドリューが言う様に、大地震は家に来る前に発生していた。ウイルスは元々蔓延していた。飛行機は偶然かもしれないし、この4人の所属している新興宗教があって、その団体の人間がハイジャックをすれば人為的な墜落を起こせたかもしれない。
様々な事がタイミングよく起こる事で、4人組の言う事と都合よく結びつけて解釈すればほとんどの人間はエリックの様に信じてしまうだろう。しかし、そこにアンドリューの反対意見が被さり、都合よく生贄にうってつけの養子の娘がいるから面白い。

一見、出オチ感が満載だし、結末もふーんな感じだけどその辺の推理要素がしっかり盛り込まれていたのでつまらなくはなかった。

しかし、皆が見たかったのは3人家族が生き残り、ディストピアとなった世界であの4人組の正体がハッキリする事なのかもしれない。

これはアドベンチャーゲームで選択肢を間違えた時の様な終わり方。

うーん、シャマランなぁ。
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