Punisher田中

K.G.F:CHAPTER 1のPunisher田中のレビュー・感想・評価

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)
4.0
1951年にスーリヤワルダンという1人の男はある近郊で金鉱を発見した。
金を独り占めにするため、金鉱を知る者は全て排除し、労働者は奴隷のみといったルールを厳しく制定する。
そんな中、奴隷のある少女が金鉱の発見と同時に1人の子供を出産していた。
名はロッキー。それは後に全てを支配する男だった。

同じ年にスラム街でひとりの少年が生まれる。少年は唯一の身内であった母を10歳のときに亡くし、生き残るためにマフィアの下で働き始める。ロッキーと名乗った少年は、マフィアの世界でのし上がっていく。やがて最強のマフィアとなったロッキーは、ボスからKGFの支配者であるスーリヤワルダンの息子を暗殺するよう指令を受けるのだが…

本国ではあの「RRR」を超えたとのことで鑑賞!!
とにかく、長い!アツい!クドい!!
でも、面白ー!!
予告の熱量を目の前にして、期待大で鑑賞してみたが、これがまぁ面白いこと面白いこと。
インド映画でアンダーグラウンドものといえば、インド映画に疎すぎて「スラムドッグミリオネア」くらいしか思いつかなかったので、アンダーグラウンドな系統の作品には少し心配していたが、シリアスめなストーリーをかなり偉大的な演出で理屈抜きにカッコよく切り拓いていく様にはもう感激。
インド映画に期待している全てがしっかり収まっており、「CHAPTER1」表記も嘘の様に思えるストーリーの収まりの良さも実に見事。
ちょっと時間が長いのと引き方がクドイのが難点だけど、映画自身にしっかり身を委ねて安心して鑑賞できるベタベタなつくりにしているのもこの系統では凄く良いし、ダンスも少なめだからインド映画入門編にはピッタリ!

これだけ大規模なエンタメを見事にやってのけるボリウッドの底力は伊達じゃなく、しっかり暴れてしっかり爽快感も感じさせてくれるサービス精神の旺盛さが良いよね、田舎にある行きつけの食堂の様に「チャーハンを頼んだらチャーハンにハンバーグとラーメンがついてきた」感覚。
素晴らしい。
アクションがいちいちカット入りまくったりスローモーションにしたりと見づらいのはあるが、つい昨年に本国で公開されたCHAPTER2ではかなり改善されてそうでこれまたアツいので見なければッ!!