ゴン吉

K.G.F:CHAPTER 1のゴン吉のレビュー・感想・評価

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)
4.5
金鉱をめぐって繰り広げられるマフィアたちの死闘を描くアクションドラマ。 
ヤシュが主演、シュリーニディ・シェッティがヒロインを演じ、ラーマチャンドラ・ラージュ、ラメーシュ・インディラ、アルチャナ・ジョーイスらが共演。 

1951年、スーリヤワルダン(ラメーシュ・インディラ)はコーラーラで金鉱(Kolar Gold Fields:KGF)を発見し、一族で巨万の富を築く一方で、労働者を外部から遮断して奴隷として過酷な労働を強いていた。KGFが発見された同じ日に、スラム街でひとりの男児が生まれる。母親(アルチャナ・ジョーイス)は女手一人で男児を育てるが、少年が10歳の時に病に倒れ、治療費が払えずに亡くなる。
「支配者でありなさい 有り余る富を手にして死ぬ」 
孤児となった少年は、母の残した言葉を実現するために、ボンベイの裏社会に入る。ロッキーと名乗った少年は、裏社会で次第に頭角を現し、やがて彼の名は西海岸全域に知れ渡るようになる。そんなロッキー(ヤシュ)に、ボスからKGFの実質的な支配者であるスーリヤワルダンの息子(ラーマチャンドラ・ラージュ)を暗殺するように命じられる…  

貧民から自らの力で成りあがった最強の漢・ロッキーがキザでカッコいい。
金鉱をめぐって繰り広げられる死闘を圧倒的な映像と音楽で描いている。
スローモーションを上手く取り入れた凄まじい破壊力で敵を薙ぎ倒す迫力のアクション映像が圧巻です。
小刻みなカット割りやカメラワークが秀逸で、どのシーンをとっても名場面。
ロッキー兄貴の珠玉の名セリフもイカしてる。
「海の深さを知ってるか? 深さを知りもせず支配は出来ない 潜って確かめないと」
「俺の血も 赤かったんだなあ」
「この世界のどこにも 母親より 屈強な戦士はいないからなあ」
「夢には限りがある でも俺には限界がない」
「暴力 暴力 暴力 俺は好きじゃないから避けてる だが 暴力が俺を好いてくる」  
最初はロッキーを見下していたヒロイン(シュリーニディ・シェッティ)が次第に彼の虜になっていくロマンスも描かれている。
挿入歌に加えてインド作品ではお馴染みのダンスシーンも作品を盛り上げる。
「日没の時を待つ空の太陽 丘陵に覆いかぶさる嵐と雷鳴 自ら覚醒する物語に 運命もまた 打ち震える!」 
「たとえ1000の兵を従え 1000の勇気を鼓舞することができても 一つの戦いにしか勝てない 1000の兵の先頭に立ち 彼らを導き希望を与える存在となった時 あなたは世界を制する だからお行き 一人で行くの」
「来た 来た 来た 来た 来た 彼が来た!」

「物語はまだ第1章 これは 始まりに過ぎない」   

2024.5 BS12で鑑賞(衝撃!笑撃!!Show撃!?映画祭・日本初放送・ノーカット版・吹替)
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