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アウシュヴィッツのチャンピオンのsimpsonsのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今日の予定が急に変更となり、そうなると映画!笑
券的にもスケジュール的にも今月中に観たかったから嬉しい!
こちらの作品は評価がイマイチなので見送ろうと思ってたけど、予告編見たら良さそうなのでできれば観たかった。
そして期待通りの内容で、観れて良かった。
初長編監督作品だと思えない。
これまで観てきた収容所の映画の中でも唯一希望の持てる作品だった。端々に残酷な映像は映るけれど、現実から目を背けず描いている。
人をモノのように扱い、すぐに殺す。
囚人にあれしろこれしろと動かして笑い者にしたり、ご飯をあげるからと囚人同士闘わせたり、話してるだけで「仕事しろ」と殴り殺したり、SSたちのストレスのはけ口になっている構造がよく分かる。いじめの構図と一緒で、感覚麻痺してくるんやろな…所長の子供が腸チフスで亡くなり、それを囚人のせいだと思い込む様子もリアル。結局妬み恨みなんよな。
そんな中でも少年と少女の微笑ましいやりとりとか、テディの子供への想いとか描かれていて、心温まる。ヤネックが賢くて優しい!!
プロボクサーが収容所にいたとは知らなかったし、こんなリングが行われていたことも、その後生き残れたことも知らなかった。
テディは小柄だけど防御が凄くて、風のように相手の攻撃をかわし、絶対に負けない。囚人たちの希望で勇気を与えてくれる。闘う強さは敵の尊敬をも得られる。
本当自分の悩みなんて大したことないなと思った。
「ここを出たら自分の思うように生きる」
最後のシーンは感動した。
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