満福味坊

アウシュヴィッツのチャンピオンの満福味坊のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

朝一発目に見るには重い作品だったけど…もうパンチされまくりで、
フラフラの状態だけど…見て良かった…
-⁽ -´꒳`⁾-ペショ…

アウシュヴィッツ強制収容所で、司令官達の娯楽のためにリングに立ち続けるボクサーの話。
「お前は勝つためじゃなく、生き残るためにリングに立ってる」と言われるんだけど、そうじゃない、皆で生き残るためにリングに立ってるんだ。勝つとパンなど食糧が貰える。

明日生きてることよりも、今日殺される可能性の方が高い毎日。処刑の理由なんて無い、空気を吸うかのように次々殺されていく。長い列が消えた後の人々のうめき声。

そんな中で、ほんの少しの希望を大切にしたくなる。ピアノを弾いてる頭上には首吊りの縄にはゾッとした。

ドイツ人との試合。こっちは満足に食べれず、体もフラフラ、両手を上げることも難しい。それでも足が動いてしまうのはなぜか。主人公テディが、ほんの少し笑ったように見えた。目も潰されあまり見えてないだろうに。なのに楽しんでる。ひとつの決意を胸にして。