せりな

アウシュヴィッツのチャンピオンのせりなのレビュー・感想・評価

3.0
他のホロコーストをテーマにした作品でもボクサーが主人公のを見た事があるので、実力のある選手で収容された人って沢山いるんだろうな。
ポーランドも右傾化が進んでいるらしくて、ポーランドを批判するような内容は描きにくくなっているらしい。
あとドイツ兵もポーランドの俳優さんが演じているのもあって、ナチスの残酷さがそこまで強く無いです。主人公がユダヤ人じゃないのもあるけど。
なので、ナチス関係の作品の中では比較的見やすい作品になっていると思います。

主人公が政治犯として収容されていたので、送られてきたユダヤ人たちの命運を第三者として傍観するしかなかった所を描いている点が印象に残っている。この手の作品はユダヤ人が主人公のことが多いので、収容されている人たちのバックボーンによって、仕事の内容が異なる事とかが少し描かれています。
最初の囚人なので、ユダヤ人を収容する施設を建設している描写もあってアウシュビッツの起こったことの多くを彼が見てきたという事も示唆している。

こうして生き延びた人たちの物語を受け継いでいかなければならない。
せりな

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