ななみん

アウシュヴィッツのチャンピオンのななみんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます



「戦場のピアニスト」でもそうでしたが、何か才能に長けている人は、何をするにも優先されていたのだなと強く改めて感じました。ですが、この作品はそれが故に、 兵士たちの娯楽としての見世物にされていたのが本当に辛かった。だけど、テディが命懸けで頑張ってくれるおかげで、皆にパンや薬を届ける事が出来ていた。テディも、徐々に楽な仕事場に変えて貰えるようになっていき、未来は少し明るかったものの…一気に暗く、哀しく、残酷になっていきました。

少年が恋をするシーン。少年が女の子のために一生懸命作った天使の像。その女の子がガス室に向かって歩いていくシーン。兵士に歯向かい彼女が射殺されたシーン、それを見てしまい大泣きしてテディの元へ走る少年。ほんとに涙が止まりませんでした。

テディを尊敬し信頼している少年、少年を大切にいつでも守ってくれるテディ、この2人の関係は尊かったです。しかし、2人で殴り合いをしろと命じられるシーンは本当に胸が痛かった。お互いに殴りかかれない姿が、周りに煽り立てられる様子が辛くて辛くて仕方がなかったです。その後?その前?物凄い体格の人と試合をさせられ、順調に試合はテディよりで進んでいたものの、途中休憩、水をくれたかと思いきや、睡眠薬入りの水。フラフラになって倒れた時は本当に胸糞で苦しかった…。

実話を元にしているということで、最後はテディが、子供たちにボクシングを教えてるシーンで終わりましたね。ジムの片隅には、少年が少女に作った天使の像。とても考えさせられました。この映画を知れて、観れて良かった。

観たのが少し前なので、記憶が曖昧な部分ばかりですが…少しでも共感して貰えたら嬉しいです。
ななみん

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