mh

アウシュヴィッツのチャンピオンのmhのレビュー・感想・評価

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ナチスドイツの強制収容所にいたボクサーの自伝的内容。
日本では視聴困難になっている「生きるために(1989年)」が好きだったので、これにも期待して再生ボタンを押す。
カポがいて、ガス室のあらましがわかるようになってて、収容所内の虐殺と死体処理も描かれてて、絶滅収容所のツアーとして過不足ない感じに仕上がっている。
主人公がつけている赤い逆三角は政治犯なのだけど、そのあたりの言及はなかった。そういやユダヤ人どうこうもこの手の映画にしては少なかった。
(そうか! 戦後、ポーランドでスポーツの指導者となるんだから、イデオロギーは左でいいのか)
エンタメで盛った部分が露悪的なのが個人的には残念だった。ヘイトクライムに繋がりかねない誇張表現はいいものではないと思うよ。
ググるとこの映画の題材になったひとがアウシュビッツ初期のチャンピオンで、「生きるために」で題材になった人は後期のチャンピオンみたいで、グローブを交えてないっぽい。
それとはまた別のボクサーを題材にした「アウシュヴィッツの生還者」もみたいし、まだ翻訳されてない「Victor Young Perez(2013年)」も見たい。彩プロ、なんとかしてくんないかなー。
面白かった。
mh

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