まーしー

リミットレスのまーしーのレビュー・感想・評価

リミットレス(2011年製作の映画)
2.5
20%しか使われていない人間の脳を、100%使ったらどうなるか。
——謎の薬によって脳を100%使うことができるようになった男性のお話。

リュック・ベッソン監督、スカーレット・ヨハンソン主演の『LUCY』と同じような設定。
本作の主人公エディ(ブラッドリー・クーパー)は作家を夢見る冴えない青年。しかし、元妻の弟から受け取った新薬「NZT」により、能力が開花する——。
集中力、記憶力、行動力など、色々なものがパワーアップするエディの姿は見ていて痛快だった。自分もこういう薬が欲しい。
ちなみに、吹替版で鑑賞したため、「NZT」が「エヌ・ジー・ティー(NGT)」と聞こえ、AKBシリーズを連想したことはここだけの話。

とは言え、薬の効果が持続するのは1日で、かつ副作用あり、といった負の側面も。
また、魔法のような新薬をめぐって、エディと他の人物との争奪戦も繰り広げられる。大物投資家(ロバート・デ・ニーロ)との対峙も用意されている。
この点、個人的には話が拡散した印象があり、作品の世界に入り込めなかった。
ただ、批評家の評価は高いようなので、出直し鑑賞をした方が良さそう。

タイトルの「リミットレス=限界がない」は、①際限なく能力を発揮すること、②常に新薬を欲すること、の2つの意味を指しているのだろう。なかなか核心を突いた良いタイトル。

本作のラストは解釈が分かれそう。
ハッピーエンドと見るかどうか、再鑑賞時に吟味したい。