被害者の痛みやその近親者の怒りを思うととてもやり切れないです。
映画の中で関係者の口から「国を揺るがす」「国がひっくり返る」事件だと言われてた通り聞くに堪えない残酷で規模の大きな事件が起きてしまいました。
タイトルが示す通り地獄のような事件でした。
映画は主に犯罪グループを逮捕にまで追い詰めてゆく過程が描かれています。
史実の通り犯人は逮捕されますがすっきりはしません。
何故このような事件が起きたのでしょうか？
テクノロジーの発展があげられるでしょうがそれは原因のひとつに過ぎません。
主犯格は当時10後半〜20代前半の若者。非接触のリモート犯罪故に罪の意識は希薄なままエスカレートしていったのでしょう。
何故か。
本人の性意識、良心の欠如に依るところも大きいでしょう。彼らのバックグラウンドにも要因が見つかるかも知れませんがこの事件を是とする26万人（wiki調べ）の閲覧者が実行犯を後押ししサイトに多額の課金をしました。
被害者も多くの人間の好奇の目に晒される事が分かっていたので最初の動画や画像の流出を恐れて主犯の卑劣な命令に従わざる得なかったのだと思います。
閲覧者数はざっと26万人ですがこの数字はたまたま部屋にアクセス出来た人間の数に過ぎません。事件が起こったその当時に部屋の存在とアクセス方法を知っていれば自分もアクセスしてたという人間はもっと多くいたでしょう。韓国だけでなく世界中に範囲を拡げればどうなるでしょうか。
この現実が風潮として認識されてる事が問題だと思います。
つまるところ、この事件は女性性への軽視、蔑視、侮蔑意識が未だに多くの人間の心に根ざしている事が最悪の形で表面化したほんの一例という事だと思います。
日々のニュースを見ていればこの事件は韓国だけの問題ではなく世界規模の問題であることが分かります。
女性蔑視には自分より弱い人間なら反抗されてもたかが知れてるからいくら傷付けてもよいという考えも含まれています。
その考えが極まればそれこそ誰もが被害者になり得ます。俺は男だから大丈夫。とかではないんですよね。
