HAYATO

シニアイヤーのHAYATOのレビュー・感想・評価

シニアイヤー(2022年製作の映画)
3.8
2024年173本目
Only on Netflix
目指せ20年越しのプロムクイーン!
1999年、オーストラリアからアメリカに越してきた少女・ステファニーは、人気者になるべく努力を重ね、ついにチアリーダーのキャプテンになる。人気者の彼氏もでき、あとはプロムクイーンの座を勝ち取って完璧な人生を手にするはずだった。しかし、ライバルであるティファニーの策略にハマり、チアリーディング中の事故で昏睡状態に陥ってしまう。20年後、目を覚ましたステファニーは、自分の姿や時代の変化に戸惑いながらも、今度こそプロムクイーンになるべく再び高校に通いはじめる。
『ピッチ・パーフェクト』シリーズなど数々の作品でコメディエンヌっぷりを発揮しているレベル・ウィルソンが主演。激痩せしていてびっくり。『THIS IS US /ディス・イズ・アス 36歳、これから』のジャスティン・ハートリー、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・セイクリッド・ディア』のアリシア・シルヴァーストーン、MCU版『スパイダーマン』シリーズのアンガーリー・ライスらが共演。
Netflixお得意の学園もの。ステファニーが昏睡状態であった設定を利用し、プロムや友人との喧嘩、憧れの存在との恋など懐かしのティーンムービーの定番要素を上手く取り入れている。
自分の容姿の変化はもちろんのこと、スマートフォンが普及していたり、普通に使われていた言葉が差別用語になっていたり、校内で人気があるのはチアリーダーではなく、SNSでフォロワー数が多いインフルエンサーになっていたりと、時の流れに困惑するステファニーの姿が可笑しく、20年も経つとこんなに色々変わるのかと気付かされることが多々あった。
ジェネレーションギャップをネタにしたジョークだけでなく、レベル・ウィルソンの下ネタギャグももちろん含まれていて、体型は変わってもギャグのはじけっぷりは相変わらずで安心した。
昔が良かったのか、それとも今が良いのか。「競争」の時代から「公平」の時代へと移り変わってきたからといって、決して「今」が完璧ではないということ。ステファニーのように価値観をアップデートして、自分に自信を持って生きていきたい。
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