しゃりあ

呪詛のしゃりあのネタバレレビュー・内容・結末

呪詛(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最高

つかみの冒頭がシャレてて良い

一撃で「お憑かれさま」系統だと分かる演出から始まる
矢継ぎ早に映されるホラーシーンは観ていて飽きないしマジで緩慢な大作映画は見習ってほしい

ノロイ・オカルト/来る(虫要素だけだが)/SIREN(特に奉神御詠歌)/サバハあたりを彷彿とさせるファウンドフッテージの雰囲気良し
ときどき挿入される映画的すぎるカメラワークや、それどこのカメラやねん(携帯の動画を再生するところ等)と思う場面はあるものの、観やすさを取る意味では許容範囲かなと思う
ゴア表現は抑えめ
蓮コラあるので注意、みたいな感想が散見されるの日本くさいなと思いつつ、日本だとたぶん撮れないよなここまで直接的な蓮コラっぽいのと悲しくなる

"悪者"と手を繋がされるシーン
バアさんが助手席に身を乗り入れてくるシーン
ドォドォが飛び降り→ナイフを持って戻ってくる屋上のシーン
動く肉
最高…

和尚の和訳のシーン、切羽詰まってるのに編集凝りすぎだろと思いつつも、残像が残るくらい凝視させられる作りなのが美しい

洞窟内に置かれた大量の鏡も良い
普通に考えて複数路に別れてしまっている廃道というロケ地の都合もあると思うが、それをウィンチェスター邸的な邪悪なものが迷って外に出れないようにしているような設定に落とし込んでいて上手い
入口を蹴破った時も鏡で蓋されてるしね

結局"見せず語らない演出"で、洞窟の中の映像は映さずに逃げ切って終わるもんだと思っていたが、ちゃんとやりすぎないように行くところまで行くのがえらい
この辺は結構白石イズムだなと思う

日本人だと洒落怖で似たようなエッセンスの話がいくつか思い浮かぶけど、まぁ台湾に直影響与えてるはずもないので、ホラーってどこも割と形があるんだなとか、映画⇔ゲームを伝って各国に伝播していくんだなと思うと面白い

マジ観たいモノ全部盛りで良かった
あっぱれ