レネリー

呪詛のレネリーのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.0
Netflixにて鑑賞

ジャパニーズホラーは既に終止符が打たれ、
様々な作品が世に出過ぎて、視聴者の目も肥えてきてしまい、真新しさも感じられなくなり、既にオワコン。
そんな中、視覚的ホラーだけでなく肉体的疲労感と背徳感、絶望感にプラスして人として拒否反応が出る悍ましく気持ちが悪い描写でインパクトを与えるアジア圏の秀作ホラー映画。
それが、本作の呪詛になる。

観るものにも災いが起こるような匂わせ演出、これは従来の呪いのビデオやトリプルエックスにもよくある展開ではあるが、それよりも極め付けは違和感を極力排除した、POV形式の構成と、日本映画に唾を吐くように描かれた恐怖演出はやはり圧巻である。

ただ、「ミッドサマー」の時と同様。
過大評価され過ぎてて、これが本当に萎える。
人間心理の認知的不協和をうまくついているなと思った。
皆が、この映画やばすぎるから気をつけてと何人もの人が言うと、自分は本当はそう思わないが便乗して真逆の感想が生まれる心理…。

安心して、何も起きないし、ただ映画としては普通に面白い。そんな作品です。
レネリー

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