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呪詛のなのネタバレレビュー・内容・結末

呪詛(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ファウンドフッテージというジャンルを上手く使った映画。最後の最後に視聴者全員巻き込んでいく構成がカッコイイ。所々にお経を入れてくるのもタチが悪い。
観終わるまで「主人公愚かすぎる」と思ってました。面白半分で入ってはいけない場所に入って、周りの人間や私たちまでも巻き込んで……。「入ってはいけない場所」なんて、痛い目見るに決まってんじゃん。そう思ってました。観終わるまでは。
でも実際、「入ってはいけない場所の映像」って魅力的ですよね。私はYouTubeに上がってたら見ちゃうんじゃないかな。でも映画の中ではこの映像が創作物で、この後酷い目にあうことがわかっているから「そんなことしたらあかんに決まってるやん」とか思っちゃうんですよ。自分だってその先の映像が見たい癖して。撮影者を犠牲にして、自分は安全な場所でリアルな恐怖を楽しもうとしてる。なのにこの映画を観た私たちは「巻き込まれた」って主人公たちに怒りをぶつけてる。自己責任なはずなのに。
自分の中の矛盾や身勝手さに気付いた時、この映画を恐ろしく感じました。
自己嫌悪でしばらく落ち込んだ。
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