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呪詛のNのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
4.0
怖いシーンかなり隠してしもたので真面目に観てませんごめんなさい。
正直冒頭でこれは観る側も巻き込むタイプですね、と薄々気づきつつ。それでも怖いもの見たさで勿論観るわけだけど。

リングとコクソンあたりにすごくリスペクトを感じる。呪いのビデオ的な、心霊番組的な要素も。

呪いというものはアジア圏では割と共通性のあるものなのだろう。土着的な宗教とか独特の儀式、それを蔑ろにする人達。お約束展開ではあるけれども、儀式の描き方がかなり好きだった。

歯や髪には一体なんの意味があるんだろうか。
その土地に根付き、代々受け継がれる力やエネルギーを信じ、目に見えないものを祀り、それに恐怖や畏れを感じるのは痛いほどわかるな。

海外のホラーも好きだがどうしても悪魔に恐怖を感じることができない。悪魔がいるということは神も存在するということだから。
むしろ希望すら感じるのよね。天国があるのかと。
日本のホラーは神自体が人間を罰したり救ったりする。それが一番怖いのかもしれない。救いを求めていたものに堕とされるのだから。何に祈ればいいのかわからなくなってしまうじゃないか。
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