飯

呪詛の飯のレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
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『リング』式のpsychological horror、催眠術+東洋カルト・巫術・儀式+インターアクション、pov-mockumentary =観客の認知面までの恐怖移入。

mockumentaryって言っても、documentは欠席してる。ビデオ撮影は単なるカオスと未知を作り出す手段にすぎない。「ビデオテープ」という伝統的な恐怖媒体は一定程度「カメラ介入」の問題を解決し、観客の集中力を高めた。

呪詛ー祝福の二分法と逆転は効いてるかどうか観客次第だけど、多層叙事の展開は最後まで「見てはいけない」というマクガフィンに刺激を増やした。テンポが良かった。タブーを隠そうとする赤い布がなくなり、「見てはいけないもの」を無理矢理直面させられた。救いがないから、とても気持ちいいんだ。
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