ちろる

呪詛のちろるのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.6
Netflix配信の台湾製作のホラー映画。
ちょっと後に引きそうな怖さ・・・

本作の撮影方法は基本的に撮影用のカメラ映像はほぼなくて、主人公の回しているハンディカメラやスマホ・監視カメラ等、客観的な視点映像を繋ぎ合わせて作られていて、好き嫌いがあるかもしれません。

ストーリーは6年前に主人公の女性と恋人・友人の3人が、とある曰く付きの村を訪ね、そこで謎の地下道に踏み込んでしまい、その結果全員が呪われた挙句不幸に見舞われるという話と、
その事件の6年後の現在に主人公の女性が施設に預けていた娘と新生活を始め、徐々に怪異に襲われる過程が交互に語られていくというもの。
この時間軸が交互に進み、なぜ主人公がこのように病んでいたのかがうっすらわかっていく。
ホラー映画としては、幼い娘が見えない何かと会話していたりと、既視感のあるものではあるものの、独特のカメラワークと、まさしくアジアのホラーらしくじっとりとした湿気のこもった演出が怖さを煽ります。
更には宗教・信仰をベースとしたことで得体の知れない存在が見え隠れするので、鑑賞しているわたしたちにも何か呪いがかかるかもしれないという煽りが、本作特有のオリジナリティ。

ホラーとしては割とよくできていたものの、主人公は娘の為とはいえ窃盗や傷害を平気でするし、お祓いの為とはいえ数日間に渡って食事を摂らせない子供がかわいそうな描写があり、主人公の行動には賛否両論は出そうな内容ではありました。
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