ねんね

呪詛のねんねのネタバレレビュー・内容・結末

呪詛(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

伝染させたくなる恐怖

「皆さんは祈りを信じていますか?
私達は気づかないうちに意志で結果が変わると信じている。」

「娘の呪いを解くために、皆さんの力を借りたくてこれを撮りました。私と一緒に呪文を唱えてほしい」

新生活の記録を撮る為に主人公が残した映像を視聴者は見る事になる。

主人公のルオナンは6年前に
YouTubeチャンネル、超常現象調査隊のメンバーかつメンバーの1人と付き合っており、妊娠していた。

入ってはいけない地下道に入り呪いを受け、近しい人はみんな死んでしまった。

主人公の精神状態が酷い為、娘のドゥオドゥオは里子に出していたが、回復したので、娘を迎え一緒に新生活を送るが次々と不幸が訪れる…

その地下道に祀られている神様を知れば知るほど不幸になる。

映画の冒頭で唱えた呪文は
祈りの言葉ではなく「自らの名前を捧げて共に呪いを受ける」という意味の呪文だった。

呪いを受ける人が呪いを受ける人数が多ければ多いほど、その影響力は弱まる。
しかし、それを凝視すれば呪いの影響は強くなる類いのものだった。

地下道に祀られている神様の顔は呪いが集まる中心だから神様の顔を隠している。
確かにその地下道にある神様も顔を隠してあるし、その神を信仰していた集落の天井絵の神様も顔は隠れたり、仏像も背を向けてあった。

結局主人公も呪いを伝染させるビデオを完成させる為に再び地下道訪れるが、呪いを強く受け、当時の彼氏と同様に顔を自ら何度も物に打ちつけて死ぬ。

顔を打ちつけるシーンやボコボコ穴が空いた皮膚から血が滲み出るシーンはグロテスクだが、とても秀逸な作品だと思いました!
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