これにて、やっと全てのテリーギリアム先生の作品を拝見することができ、感無量です。
あらゆるものへの冷酷な笑いと愛情、人間へのこの目線がすごく好きなんだなと改めて感じる作品。
騎士やモンスターへのフェティズムは仮面ライダーや日本の特撮にも通ずるような質感。どの登場人物の感情よりもずっと俯瞰していて、じつはジャバウォッキーと作品の目線が一体となっているような感じ。世界の全てにに唾を吐き続けながら、愛に溢れた温かな眼差し。泣けるぜ…
そして美術的美術のなんと美術なことか。美術が美術より美術なので、まさに美術を見ているような美術。
やはり不条理や矛盾こそが世界で最も美しいことだなぁ。監督は最初から最後までドン・キホーテだ…
