金馬奨5部門を受賞した台湾映画「1秒先の彼女」をリメイク。舞台を台湾から京都に移して男女のキャラクター設定を入れ替え、周囲よりワンテンポ早い男性とワンテンポ遅い女性による、消えた一日を巡るストーリー。
完成度が高いオリジナル版を日本がどうリメイクするのか。オリジナルの台湾映画「1秒先の彼女」を観終えた直後、リメイク版公開初日の7/7に映画館に向かいました。
日本版独自の要素は比較的少なく、オリジナル版に近い形でのリメイクでした。言い方を変えれば、台湾版へのリスペクトが感じられる作品。それだけに今作は、オリジナル版未見のほうが純粋に楽しめる映画とも言えます。
オリジナル版では大胆に描かれていた非現実的なシーンも今作ではあえて抑え気味になっているので、オリジナル版を観た後だと新鮮味という意味では退屈な印象を受けてしまうかもしれません。
ただ、注目すべきは男女のキャラクター設定が入れ替わっているという点。これによって、台湾版と日本リメイク版では好みがはっきり分かれると思います。ちなみに僕は後半が男性目線で描かれていた台湾版のほうが好みです。
